クリーニング豆知識

「ドライクリーニング」と「水洗い」の違い

「ドライクリーニング」はクリーニング店で行える洗濯方法です。石油系の「有機溶剤」で洗う方法で、お水は使用いたしません。体から出る皮脂汚れや大気中の排気ガスによる汚れ、ススやホコリ、機械油などの油汚れには効果的な洗浄方法です。また、水洗いをすると縮んだり、型崩れをしたり、色が落ちたりするような衣類を効果的に洗浄することができます。

皆さんのご家庭の洗濯方法がいわゆる「水洗い」という方法です。水洗いは水溶性の汚れ(ドロ汚れ、汗)に強く、スッキリとした洗い上がりになります。
しかし、水洗いは繊維をふやかし汚れを浮かせて洗うので衣類へのダメージが大きく、風合いが変化し、型崩れや色落ちなども起こりやすいのです。衣類の特性、汚れの種類に応じた洗浄方法を選ぶことが必要です。

注意が必要な素材・外国製品

海外で購入された日本企業を通していない品物等は、日本の基準でないため、不具合等の問題が生じた場合は対応ができないのでご注意ください。

1.合皮(合成皮革、ポリウレタン)

製造から2~3年で経年劣化が生じ、剥離やべた付き等が起こります。

2.テンセル(指定外繊維)

濃い色の品物は、変色し白っぽく(白化)なることがあります。

3.プリント加工・装飾品(糊付け)

接着面が熱やスレに弱く、着用状態やクリーニングを重ねることにより劣化や剥離が発生します。耐久年数は2~3年です。

4.ボンディング加工

ボンディングとは、2種類の異なった生地を接着剤ではり合わせて1枚の布にする加工です。接着剤に「ポリウレタン」を使用しているため、洗濯に非常に弱いです。また水、熱、揮発油、紫外線等にも弱いため、何もせずに置いておくだけでも劣化してきます。着用状態、保管状態によって製品の劣化寿命も異なるので、ご注意ください。

クリーニング後の衣類の収納方法

海外等で購入された日本企業を通していない品物等は、日本の基準でないため、不具合等の問題が生じた場合は対応ができないのでご注意ください。
クリーニングの包装材は、運搬用なので必ず包装から出し収納してください。包装材を掛けたままだと湿気がこもり「カビ」や「虫食い」の原因になります。